メーカー/機種名 |
フェルナンデス FST-125 #none serial 199○年製 |
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スペック |
色 |
シースルーホワイト |
材/塗装 |
BODY=アッシュ
NECK=メイプル1P
FRETBOARD=エボニー
FINISH=ポリウレタン |
ピックアップ |
F/C/R=EMG 89/SA/89 |
改造/交換 |
PICK UP=FGI〜EMG
TREMORO ARM=FLOYD ROSE用
STRAP PIN=JIM DUNLOP
フレット擦り合わせ
ネック差込角調整 |
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当時の定価 |
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コメント |
もともとこのギターのPUはFGIがついておりますが、中古購入する時にはすでにEMGに交換されておりました。もし新品で購入しても、私も同じ改造をするはずなので、そういう意味ではお徳なギターです。少しの塗装欠けやヘッド周りのクラックなどがありましたが、これはポリ塗装の割には薄い塗りであった証拠。
改造するポイントもなく、とりあえず私が使いやすいように、ストラップピンとアームのみ交換しました。フェルナンデスのアームは、長さと曲がり角度が嫌いなので、フロイドローズのアームのアンカーをトレモロブロックに合うようにヤスリで削り、フロイドローズのアームを移植しました。フロイドローズは使い慣れているので、これが一番相性がいいのです。フェルナンデス製のフロイドタイプにはこの改造はお薦めかもしれません。
続いて気付いたのが、ハーフトーンが異様に細いのです。そんなはずはないと思いサーキットの確認をしてみたら、とんでもない配線がされていました。前の所有者が電気関係に強くなかったのか、オリジナルのFGIからEMGに変えたときにこうなったのでしょう。そこでいろいろ考えた結果、89をpush-pullのポットを使ってコイルタップさせることにしました。ボリュームとトーンのポットそれぞれを、フロントとリアのタップスイッチ兼用とし、ハーフトーンでは、S+HとS+Sが使い分けできるようにしました。さて、ここで問題が発生。EMG89は、コイルタップさせると「EMG」のロゴがある方のコイルのみ作動するのですが、それはリアに使っているときにはいいとしても、フロントでは困ります。つまり、「EMG」のロゴのない方が作動してくれないと、思っているハーフトーンが出ないのです。EMG89には「89R」というリバースタイプがあるのはそのためで、これをフロントにつけることでその問題が解消されるのです。しかし、このギターについているのはどちらも89であったため、フロントピックアップは逆向きにつけました。見た目はヘンですが、たったこれだけで89Rの仕様と同じになるわけです。
またしばらく弾いている時に気付いたのですが、何かネックの差し込み角度がおかしかったのです。水平器で調べると、どうもネックが起きている状態でつけられているようでした。そこで厚紙をシム代わりにして、通常ボディ寄りに入れるところをネック寄り方向に1枚,2枚と増やすと、ちょうど良くなったように思える角度になりました。しかし、微妙にフレットの削れがあるのと、フレット浮きがあるように思え、行きつけの楽器店に持ち込み、フレットの擦り合わせと、ネックの差し込み角度調整を本格的にやってもらうことにしました。結果、もともとフレットがジャンボタイプだったこともあり、擦り合わせをしても充分な高さを残しています。 |
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